国土交通省による基幹統計の不正問題で、同省は10日、不正の再発防止に向け、34項目からなる「統計改革プラン」をまとめた。統計部門の体制強化や助言役の専門家会議の設置が柱だが、過去にも再発防止策が打ち出されながら不正が続いた経緯があり、実効性が問われそうだ。
問題の統計は「建設工事受注動態統計」。同省がデータを無断で書き換えて二重計上し、統計が過大になっていた。同統計の担当職員は3人で、兼務を考慮すると実質の人数は1・3人。同省所管のほかの統計も同様の状況だという。
このため、改革プランでは、人員体制の強化▽統計全般を横断的に統括する部門の新設▽民間委託の活用などを盛り込んだ。研修や人事を通じて、専門知識を持った人材の育成にも取り組むとした。
「問題発見と解決を奨励する組織風土づくり」めざす
また同省の検証委員会や特別…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル